事業概要

国際看護交流協会は、1.わが国および諸外国の保健・医療・看護関係者の国際交流を通して、その識見と人格を高めるとともに、国際的視野に立って相互理解を深める。2.保健・医療・看護における地域協力、特に開発途上国に対する技術協力を推進する。3.保健・医療・看護の向上発展と人類の福祉の増進に寄与する。という理念・目的に沿って次のような活動をしています。

1.研修員の受け入れ事業:財団法人国際看護交流協会の中核となる事業です。開発途上国から受け入れた保健・医療・看護関係の研修員は1971年から2010年までに、114か国の国や地域から2,523名にのぼります。

2.交流事業:2006年までJICA青年招へい事業を実施してきました。2007年からは青年研修事業として各国の時期世代を担う保健・医療・看護分野の若者を毎年受け入れています。

3.海外現地で実施する事業:開発途上国の地域住民に対して、保健医療状況の改善を支援するために、フィリピン、インドネシア、モンゴルなどで現地での活動を実施しています。また帰国した研修員に対して研修成果をより一層上げるためのフォローアップ研修事業を実施しています。

4.広報・啓発事業:ホームページ、ニュースレター『国際看護』の発行、及び『Nursing in the World第5版』『和英西仏医学看護用語集』『熱帯における子供のプライマリ・ヘルス・ケア』等、保健・看護関係の本を出版しています。また国内の看護職を対象としたセミナーや講演会を開催して、国際的視野の啓発に努めています。

5.奨学金給付事業:「小倉一春記念国際看護奨学基金」は2011年に創設されました。国際看護を学ぶ優秀な大学院生で経済的な理由により修学困難な学生に対して返済不要な奨学金の給付を行い、国際社会に貢献する有用な人材を育成します。「小倉一春記念国際看護奨学基金」についてはこちらのページをご覧ください。

国際看護交流協会は1971年からこれまでに世界114か国または地域から2,523名の保健医療・看護の研修員や招へい青年を受け入れ(2011年3月末現在)、日本国内の病院等保健医療施設で専門分野技術研修、交流を実施してきました。

国際協力事業

国際看護交流協会の実施する国際協力事業は、開発途上国から保健医療・看護の研修員をわが国に受け入れて研修を実施する国内研修事業が大きな柱となっています。また開発途上国の現地で地域住民の保健医療面に直接裨益効果をもたらす事業も行っています。

看護指導者育成コース

JICA委託事業。開発途上国の看護管理者を対象とする研修事業で2002年から開始されました。看護管理者のリーダーシップや目標管理能力を高めるとともに、自国の保健医療上の問題点を分析し問題解決のための行動計画を立てることを目標としています。 さらにこの事業の「研修支援事業」として、日本での研修の成果を生かしているかどうか、帰国後の行動計画の実施から評価までをフォローする事業も実施しています。

アフリカ母子保健看護管理コース

JICA委託事業。国連のミレニアム開発目標にも沿った本研修コースは2005年から開始されました。アフリカ諸国の乳児死亡率、母親の死亡率を減少させることを目的に、看護師・助産師の技能・技術や母子保健に関わる総合的な能力を強化することを主たる目標としています。行政-医療機関-地域の連携を学ぶことも大きな課題です。帰国後の行動計画の実施から評価までフォローしています。 さらに「研修へのソフト・フォローアップ支援事業」として、過去に研修した研修員の帰国後の活動を支援するため、2008年1月ケニアでワークショップを開催するなどの事業も行っています。

サウジアラビア女子看護教育コース

JICA委託事業。本研修コースは、サウジアラビア国のサウダイゼーション(自国の看護は自国民の手で)に沿った研修事業です。女性の看護職の少ない国ならではの事業です。わが国での研修内容は現任教育、看護管理を主体としたプログラムです。研修のフォローアップの意味を含めた現地看護プロジェクトでは、主要3都市の病院を拠点にワークショップを開催し指導を行っています。

病院管理研修コース

JICA委託事業。本研修コースは、中南米諸国を対象に日本が無償資金協力を実施した国の病院を中心に、行政や病院の管理職を招へいして実施されている病院管理研修です。日本が無償資金協力を実施した病院では、効率的な管理が不十分なために期待された医療サービスが十分に提供されていない病院があります。そこで日本の病院管理全般について学び、自国のニーズを分析し、自国の医療サービスの向上を目標に掲げています。

日本NGO支援無償資金協力事業

外務省事業。「イラク共和国看護高等学校への教育用機材供与」(2005年)、「インドネシア共和国看護学校教育用機材投入及び看護教員訓練」(2005年)、「ジャワ中部地震災害・リハビリ看護TOT:Training of Trainersプロジェクト」では、中核病院、地区病院、保健センターの看護師、理学療法士、作業療法士らを対象に実施しました(2007年)。

草の根技術協力事業

JICA委託事業。JICA草の根技術協力事業(草の根パートナー型)によりフィリピン共和国ベンゲット州イトゴン町において「イトゴン町9村落におけるコミュニティヘルスケア強化プロジェクト」を2005年から3年間実施しました。また「モンゴル国ボルガン県ボルガン市第3地区における「母と子のための」地域ぐるみ健康まちづくりプロジェクト」を2008年から3年間実施しました。モンゴルでの事業はその成果を受けて、対象地域を拡大してさらに2年間事業が継続されることになりました。

青年研修事業

JICA委託事業。青年研修事業はJICAが開発途上国を対象に技術協力の一環として実施している事業です。アジア、アフリカなどの開発途上国から各国の将来の国づくりを担う青年を分野別に日本に招き、専門分野に関する研修を実施することによって、これら諸国の国造りを担う人材の育成に寄与することを目的としています。

研修員健康管理事業(JICA委託事業)

JICA委託事業。JICAの東京国際センター、大阪国際センター、その他地域の国際センターの健康管理室において、それぞれの施設に宿泊する開発途上国からの研修員を対象に、当協会職員の看護職が健康管理・健康相談に関する業務を行っています。